こるりと慶應通信

慶應通信文学部第3類 2015年秋 学士入学 勉強の記録

夏スク準備

自宅から通うので、
夏スク準備といっても参考文献を読むくらいです。

とりあえず図書館で借りてきました。
あわよくばスク当日まで借りられるかな……
と思ったのですが、『黒船異聞』は次の方が予約しているため、
(おそらく同じスクを受ける方では……?)
返却しなければならず先ほど読み終えました。

テキストの日米比較文化論の市販書テキストでもあるのですが、
歴史読み物としても大変面白かったです。
逆に、これをどう文学につなげるのか、自分だけではわからないかも……
夏スクでとることにしておいてよかった!と思いました。
テキスト科目のレポートにも夏のうちに取り掛かる予定です◎
(配本がまだなので提出はできませんが)

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『黒船異聞』は、アメリカの捕鯨業の発展から、
日本の漂流民(ジョン万次郎など)の体験、
ペリーの黒船来航に至るまでの流れ、
そして条約締結中の各港での日米の人々の様子を、
史料(体験記・絵・写真)を中心に解説しています。

この時代の日本史も好きなのですが、
昔から漂流もの好きなのでとても楽しく読めました。
ヴェルヌ「十五少年漂流記」「神秘の島」、
桐野夏生の「東京島」、吉村昭の「漂流」、
テレビドラマ「LOST」などなど、どれもお気に入り。
吉村昭の「漂流」は、江戸時代の高知の船乗りが、
太平洋の無人島で生き延びる話で、
途中ひとりきりになるところもあり、
人間同士の激しいドラマは(そんなに)ないのですが、
アホウドリの干物を作ったり卵の殻に水を溜めたりと、
体力も精神もぎりぎりのところでの創意工夫に、
作者の調査と想像力が伺われる名作です。
他にも面白い漂流ものがあればぜひご一報ください。

と、話が漂流ものにそれてしまいましたが、
『黒船異聞』には福澤先生も度々登場するので、
入学セットにはいっていた『福翁自伝』も引っ張り出してきました。
すごく気になっているのですが、
字が小さい&二段組だったのでちょっとひるんでいます。
余裕があったら読もう……