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こるりと慶應通信

慶應通信文学部第3類 2015年秋 学士入学 勉強の記録

イギリス文学研究I レポ結果と振り返り

レポートが返却されました。
合格でしたが、「自分なりの論旨が~」に不十分チェックがついていました。
それから、講評欄にはアドバイスも。
誤字脱字?もチェックされていました。
しっかり見ていただけてうれしいです^^

せっかくなので、ふりかえってみたいと思います。
テキストは、市販書『西部戦線異状あり』と同じ内容で、第一次世界大戦に関連するイギリス女性作家の作品論のアンソロジー。
執筆者は、先日退官されたK先生です。
(レポートの採点も同じ先生でした……
タイミング的にそんなことあり得るのかな??)

8つの作品が載っていて、全部作者が違いますし、大戦との関わり方も様々です。
レポートはこのうちの1つの作品について、
試験は2つの作家または 作品について問われます。
作家/作品が同じでも問題の切り口が違ったりするので、
まんべんなく勉強する必要はありますが、
8作品しかないので、文学史系に比べればやりやすいのではないでしょうか。
作品自体にもインパクトがあって面白く、短編も多いので、
気づいたら4作品ほど読んでいました。

・ウルフ『ジェイコブの部屋』→レポ用
マンスフィールド『至福』→短編、2016年放送英語Rのテキストにも収録
レベッカ・ウェスト『兵士の帰還』
ラドクリフ・ホール『孤独の泉』→長いので一部だけ
古い作品なので、ほとんどの作品がインターネット上で読めます。

ここで言っておきたいのは、各章を読む順番。
それぞれ違う先生が書かれているので、スタイル や、使っている批評理論が違います。
わたしが不勉強だからかもしれませんが、
あらすじの説明がなく、ただ論が展開されている(しかも同じ作家の別の作品もたくさん引用して)章をいきなり読むとすごく難しく感じます。
具体的にいうと、
いちばん初めのドロシー・リチャードソン、真ん中らへんのマンスフィールドとメイ・シンクレアはそんな感じ。
逆に、レベッカ・ウエスト、ヴェラ・ブリテンラドクリフ・ホール、ヘレン・ぜナ・プライスは、テキストだけでもちゃんと作品のあらすじが分かり、面白かったです。
とくにK先生の書かれている章はさすがの面白さで引きこまれました。

マンスフィールドとシンクレアの章は、精神分析で論じていて、
テキストを3回読んでも意 味不明だったのですが、
作品や要約を別のところで探してから読んだらようやくちょっとわかりました。
この2章、同じ人が書いているのですが、
精神分析が難しいのに加えて、文章も読みづらいです。
「では~だろうか?」「だというのだろうか?」みたいな問いかけが多いのに答えがどこかわからないし、「つまり○○、つまり△△」みたいな言い換えが多くて全然まとまってないし……
誤字も圧倒的の他の章より多いです。
でも、仮に試験で出ても、もう片方の問題ができればいいので、
なんとかなると思います。

最後は愚痴になってしまいましたが、
全体的にはとてもおすすめです。
今まで歴史や文学史や概説が多かったので、
初めてのちゃんとした文芸批評の科目でした。