こるりと慶應通信

慶應通信文学部第3類 2015年秋 学士入学 勉強の記録

〈2016年4月試験〉受験票届く

今回は早かったですね。
1週間後だっけ??とドキドキしてしまいました。
まだ2週間ありますよね…よかった……
申請した通り、4科目許可されていました。
なんとか合格してEスク&放送授業に備えたいところです。

先日、タカラ〇カのミュージカルを観てきました。
Shakespeareの没後400年を記念して、彼の生涯を描くものです。
そもそも私生活については謎が多いので、どのようにお芝居にするんだろうと思っていたのですが、これがわたしには大当たりでした。

ストーリーの前半はほぼ創作でしょう。
郊外の村ストラットフォードの青年William Shakespeareは、身分が低いことと劇作家の夢を侮辱され、領主に反抗して村を追放されます。
そこに、彼の才能を見抜いていた貴族が現れ、パトロンとして身柄を保護する代わりに劇団付きの劇団作家となるよう持ちかけます。
村の少女で、インスピレーションを与えてくれる言葉の女神であったアンとも、このとき結婚します。
ロンドンで成功したShakespeareですが、その人気を女王や貴族たちは利用しようと画策。
パトロンの貴族が、政敵を不利な立場にするような脚本を書かせたりします。
この辺りにくると、ところどころ史実も盛り込まれていました。
自分の野心もあり、仕事に没頭していくShakespeareは、次第に家族とすれ違うようになり、妻のアンはロンドンを去り、息子は病死してしまいます。
妻と息子を失って脚本が書けなくなった上に、パトロンもろとも反逆罪の疑いをかけられるShakespeare。
「夫婦愛」というテーマの作品で女王を感動させられれば許す、という条件のもと、もう一度筆をとりますが、上演は失敗します。
ところが、実は妻のアンが戻ってきていて、2人は女王の前で許し合い、その姿を見て女王も満足し、めでたしめでたし。

こう書いてみるとほとんど創作ですね……
上演年代もバラバラで、マクベスなどの悲劇が上演されているのにエリザベス女王が生きていたり(本当はジェームズ1世の時代)、改変もありましたが、うまくShekespeare作品とからめてストーリーが作ってあって、見ごたえがありました。
前半の妻アンとの出会いは「ロミオとジュリエット」、後半のアンの浮気を疑ってすれ違ってからの再会は、もちろん「冬物語」をなぞっています。
予想通りのハッピーエンドなのですが、登場人物の気持ちや関係が丁寧に描かれていて、Shakespeare作品がうまく使われているので、途中からは涙が止まりませんでした。
世界にあまねく満ちる言葉の力というテーマに貫かれていたのも良かったし、出演者の皆さんの歌と演技、ダンスもすばらしかった。

そして、いつも以上に楽しめたのは、近世英文学史とイギリス史の勉強をしていたおかげですね。
泣いて笑って、リフレッシュできたので、仕事とテストを頑張りたいと思います。

 


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